投資信託から分配金が出ると、基本的には投資家の手元に支払われます。しかし、中には、投資家の手元に分配金をわたさず、その分配金が再投資されるタイプのファンドがあります。分配金を投資家に払出す代わりに、そのお金で買うことができる分だけその投資信託を自動的に購入して、購入した口数を投資家が受取ります。これが累積投資（再投資）ですが、このタイプのファンドを購入すると、分配金が再投資されるたびに、投資家の保有口数が増えていきます。

具体的には、MRFやMMF、中期国債ファンドなど貯蓄性の高い公社債投信が累積投資（再投資）型のファンドです。これらのファンドは毎日分配金が出るものですが、その分配金は1ヵ月分をまとめて月末に再投資されます。したがって1ヵ月複利で効率的な運用が可能となります。

一部の公社債投信以外は、基本的にほとんどが分配金を払出すタイプのファンドです。ただし、販売会社（証券会社や銀行等）によっては、その払出される分配金を投資家が受取らずに、自動的に再投資するコースを用意していることもあります。

そのコースでは、分配金が出ると、即時に1口から申込み手数料なしで再投資できますので、MRFやMMFなどの累積投資（再投資）型と同様に、効率的な運用ができます。

ただし、ファンドの基準価額が値下がりすると、当然のことながら再投資した分も値下がりします。

したがって、外国債券や株式などに投資するファンドを選ぶ際には、分配金の金額だけではなく、投資対象資産が成長性のあるものかどうかを併せて判断してください。

分配金の再投資について